La mémoire de mathématiques

数学めも by Müde

7 掛け違い

A氏の「それは論理的推論じゃないよ」という発言。何か間違いを指摘していたのですが、どこが間違いだったのでしょう。

それは、真の命題の逆が真だと主張したB氏に対して、その推論が前件否定の誤謬を起こしていることを指摘したのです。しかし、前件誤謬の否定のページでも書いたとおり、いつも真の命題の裏が偽であるとも限らないのです。

しかし、その後の会話で、A氏が「逆は真でないよ」と発言したのですが、これが大きなミスでした。本当に正確に発現するのであれば「逆(もしくは裏)は必ずしも真ならず」と言いたいところですが、チャットでそこまで書くのは酷でしょう。ただ、A氏の間違いの指摘は推論形式の誤りについてなので、やはり、「逆は真ではない」という発言は、不適当であったと考えられます。

B氏はその後、さまざまな例を挙げて、裏が真になる場合について検証し、A氏の発言のミスを指摘しました。

しかし本当にB氏が知りたかったことは、自分の主張の正当性だったと思います。

今回の口論の問題点は次にまとめられると考えています。

  • B氏は今回の命題の真偽だけに興味があり、論理学全体に渡る話については興味はなかった。しかし、A氏は論理学の話をしたため、論点が両者ずれていた
  • 論理学の話、つまりは、前件誤謬の否定の話が大きくなりすぎた
  • A氏の命題を正しく否定することができず、裏だと考えていた命題が、裏となっていなかった

この問題点について、どちらかが一方的に悪い、ということはありません。ただ、論点を確認しないままお互いが煽りあってしまったため、長引いてしまったのかなと思います。

このように、チャットだからこそ、ミスや不自然な点はどうしても起きてしまいます。それは、チャットというシステム上、仕方のない部分でもあります。

何かを議論するときは、議論の対象となるものを明確にして、落ち着いた議論ができると良いのではないかと思います。